化学の勉強法

『化学はどうやって勉強したらいいの??』という人の為に、化学の勉強法を単元別に詳しく解説していきます☆
予備校で授業を受けている人も、そうでない人も、正しい勉強法をマスターし、成績をあげていこう!!化学は“やれば絶対できる科目”だ!!

●理論化学編
☆化学用語はきちんと理解しよう!
☆化学反応・化学現象は理論的に説明できるようになろう!
☆計算問題は考えて式を立てよう!
●無機化学編
☆反応式は組み立てよう!
☆図説を活用しよう!
●有機化学編
☆異性体・命名を完璧にしよう!
☆有機化学は反応の仕方を考えよう!



●『理論化学』編
☆化学用語はきちんと理解しよう!
化学には様々な用語が登場します。そのとき、なんとなくその用語を覚えるんではなく、“自分で説明できるようになる”ようにしていこう!

たとえば、当たり前のように聞く『原子量』って用語…ちゃんと説明できますか??
  ≪12C=12と決めたときの原子の相対質量の、同位体の平均値≫

どうよ?ここをテキトーに勉強している人は、ほんとに正誤問題に弱い
正誤問題は曖昧な知識じゃ選択肢が切れないからね。
『ココがこう誤りだからこの選択肢は×だっ!』って言えるようになよう!



☆化学反応・化学現象は理論的に説明できるようなろう!
化学を勉強していると、様々な“反応”“現象”が出てきます。
勉強するときには、日ごろから、『なぜ?どうして?』を考えるようにしよう!
そうすると“思考力”いわゆる“考える力”が付くため、見たことも聞いたこともない内容が出題されても、“自分で考えて”答えをだすことができるようになりますよ。

では、具体的に…考えてみよう!
“酢酸と水酸化ナトリウムの滴定にフェノールフタレインを使うのは、なぜ?”
どう?説明できます??
まさか…『弱酸と強塩基を使うから!』
…なんて答えないよねぇ。。。これを、“丸・暗・記”っていうのです。
≪中和点が塩基性であるため、塩基性側に変色域をもつフェノールフタレインが指示薬として適しているから。≫
ってのが的確だね!なんで指示薬を使うのか?を考えたらすぐわかるよ。
では…“なぜ、中和点(酢酸ナトリウム)は塩基性なの?”はどう?

というように、常に考えながら勉強していこう!そして“思考力”をつけよう!
ちにみに西村は、授業をするとき本を書くときにかなり意識してますよ。
※詳しくは、『西村淳矢のココから始める入試トレーニング化学T・U』52ページをチェック!!



☆計算問題は考えて式を立てよう!
理論化学で主となってくるのは、計算問題です。
計算問題で点を取るためには、いわゆる“公式丸暗記学習”はダメ
例えば、中和滴定は“acv=a'c'v'”の式に代入するだけ…、とか、
“反応熱=(右辺の熱)−(左辺の熱)”を使うだけとか…。。。。
こういう勉強をしている人は“応用力”がないため、問題が難しいと解けなくなるのです!(基本問題だけはばっちりなんだけどね…)

考えてほしいのは、式の意味…“なぜその式を立てたのか”なのです。
例えば、中和滴定なら、『反応するH+とOH-は同じmol数』を考えるだけ!
だから、≪濃度(mol/L)体積(L)をかけて“酸のmol”を出し、それに価数をかける“その酸のもつH+(mol)”が計算できる≫。
こう考えれば、公式を覚える必要なんてないし、もしアンモニアみたいに気体のmol数が与えられた場合対応できるよね!いわゆる“応用が効く”ってこと!
(公式を覚えている人はどうしても、“モル濃度”と“体積”にこだわるのですよ…)

このように、計算問題を扱うときには『なぜこう式を立てるのか?』を意識しよう!
じゃないと化学IIの気体の問題なんて、参考書の答えすら意味不明〜ってなるよ。

もうひとつ、『単位を意識する』のが凄い大切です!!
西村の著書(授業)にも、解説にはすべて単位が書いています。
単位は“計算の仕方を教えてくれる手がかり” だから。
例えば、≪ファラデー定数(C/mol)に電子(mol)をかけたら電気量(C)が計算できる≫ってすぐわかるよ!

あとは問題集をこなすことで、実力UPしていこう!
『問題解かないと成績が伸びない』のは言うまでもないよね。



●無機化学編
☆反応式は組み立てよう!
無機化学ではかなりの数の“化学反応式”が登場します。
が…、それをすべて丸暗記する…なんて無謀!!
化学反応式“作るもの”なのです!!それも理由をつけて。

例えば、“硫化鉄(II)に希塩酸を加える”を作りましょう。
この反応はなぜ起こるかというと、『強酸はH+を離しやすく、弱酸はH+を離しにくい』だけなのです。これを『弱酸遊離反応』って言います。
だから、強酸(HCl)から弱酸(H2S)のイオン(S2-)にH+が渡されるだけ。
だって、弱酸の方がH+を離したくないもんね!(電離度が小さい)
  S2- + 2HCl → H2S + 2Cl-
ここに、Fe2+を両辺を足すと完成。
 FeS + 2HCl → H2S + FeCl2
こう考えると無理に丸暗記しようとしなくてもいいし、もし“硫化ナトリウム”“希硫酸”と多少物質が変わっても、原理がわかってるから“応用が効く”んです。
(丸暗記している人は撃沈だけどねぇ〜)

だから、西村の授業や著書では、“反応が起こる理由”を教えていきます!
知識も、“応用の効くもの”にしていこう!!
※詳しくは、『即効 化学Tでるとこだけ!』124ページをチェック!!



☆図説を活用しよう!
無機化学にはどうしても“化合物の色”“実験の様子”などが付きもの。
でも、実際に試薬を見るわけにもいかないし、実験をするわけにもいかない。
だから、図説を活用するのです。そう、化学の写真集!
本屋に売ってるから。

視覚的に色や実験を見ることで、知識はより忘れにくいものとなります。
ふと勉強に疲れた時、ボーっと図説を眺めよう。それだけでかなり違いますよ。
そこでニヤニヤしながら図説を眺めている人は、化学好きだぁ!



☆異性体・命名を完璧にしよう!
有機化合物は、炭素を中心とした化合物で、その数は無数に存在する。
しかし、化合物の名前には“命名のルール”があるのです。
まずはその“命名のルール”をマスターしよう!
例えば、≪アルカンの語尾を“〜エン”にするとアルケン≫になる、など。

そしてもう一つ有機で大事なのは『異性体』です。
同じ分子式なのに複数の『異性体』をもつのが有機化合物。
大学入試問題は、異性体の構造を決定する“構造分析”がほとんど。
そのために確実に異性体を書く練習が必要なのです。
ただただ書き出していては、どうしても書き忘れ、ダブりが出てしまうもの。
書き出しのルールを決めてきちんとした数の異性体を正確に書く練習をしよう!
もちろん、その異性体には名前を付けてみよう!
※詳しくは、『西村淳矢のココから始める入試トレーニング化学T・U』150ページ をチェック!!



有機化学は反応の仕方を考えよう!
有機化合物の反応にはかなりの数があり、それを覚えるのも大変…。
しかし、有機は無機より覚えやすいのです!
コツは、“反応の仕方”を押さえること。
例えば付加反応なら、≪二重結合の1本が切れて結合する≫と覚えておこう!
すると、全ての付加反応が同じ原理で起こっていることが分かるはず。
そうすることで丸暗記しなくても、生成物を書くことができるのです!!

このように覚えていくと、有機の反応はそれほどでもないってことが分かります!
さらに、有機は『知識を使う』ことが大事なので、知識を覚えたら問題集で演習を積み重ねることで、『知識を使う』練習をしていこう!
有機はどの大学でも確実に出題されるし、必ず得点源になるので頑張ろう!
※詳しくは、『即効 化学Tでるとこだけ!』217ページをチェック!!
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